Sep24th

民間女子刑務所物語 逮捕~連行編

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高級マンション…
白いブラウスとひざ丈のタイトスカートに身を包み、バッグを抱えた若く美しい女がそのうちの一室に訪れる。
女の名は門原涼子。最愛の夫を何者かに殺され、幼い子供たちを女手一つで育てる26歳のシングルマザーだ。
インターホンを鳴らすと中から化粧の濃い女が出てくる。涼子の夫の上司である紋寺鉄子、自称28歳(実年齢38歳)。
鉄子「あら、あなたは…」
おもむろにバッグから果物ナイフを取り出し、鉄子に向ける涼子。
驚く鉄子。
鉄子「な、何を!」
涼子「死にたくなければ言うことを聞くことね!」
怯えた表情で両手を上げる鉄子。
鉄子「わ、分かったわ…何をすればいいの?」
涼子「あなたが私の夫を殺した方法を警察に話すの。さぁ、早く電話をかけて」
部屋の中に鉄子と共に入っていく涼子。

手錠をかけられた鉄子が婦警に連行されていく。涼子の夫を殺した罪で逮捕されたのだ。
婦警「あの女を疑ってたけど、まさか本当に犯人だったとはね…とにかく、犯人逮捕にご協力、感謝します」
涼子にお辞儀をする婦警。
謙遜する涼子。
涼子「あ、いえ、そんな…」
婦警「でも、あなたも犯罪者だから逮捕させてもらうわね。両手を前に出しなさい」
あわてて婦警に拳を握った両手を差し出す涼子。
涼子「こう…ですか?」
手錠をポケットから取り出し、涼子の左手を掴む婦警。
婦警「あなたを殺人未遂と銃刀法違反の容疑で現行犯逮捕します」
涼子の左手に手錠の輪をはめた後、素早く右手にも同じように輪をはめる婦警。
手錠によって自由を奪われた両腕を眺め、己の犯した罪の大きさを悔いる涼子。

部屋から婦警と涼子が出てくる。
涼子の両手はへその前で揃えられており、自身が手錠をかけられている罪人であることを強調している。
本当は姿勢を崩したいのだが、崩そうとするたびに婦警に注意され、思わず戻してしまうのであった。
途中、何度か住人に自由を奪われたその姿を見られながらも、何とかマンションの前に止められていたパトカーに乗せられる涼子。
婦警「両手をこっちに出して」
言われたとおりに手錠のかけられた両手を差し出す涼子。
手錠を少しだけ緩めたやる婦警。
涼子「ありがとうございます」
婦警「うるさいわよ、犯罪者」
走りだすパトカー。
犯罪者として手錠をかけられた瞬間から、厳しさをあらわにする婦警への恐怖から目に涙を浮かべる涼子。
思わず顔を下に向けるも、緩められても尚、己の両手を奪い続ける手錠が目に入ってしまい、ついに涙をこぼしてしまう。
婦警「あ、ごめんなさい…」
ハンカチを取り出し、涼子の涙をぬぐった後、ハンカチで手錠を隠してやる婦警。
婦警「本当はいけない規則なんだけど…」
お礼を言うようにうなづく涼子。
涼子「ありがとうございます…」
婦警「う、うるさい! こんなことでお礼を言うなんて呆れた変態ね!」

手錠と腰縄をつけられ、廊下を歩かされる涼子。
厳しい取り調べを終え、これから留置場に入れられるのだ。
途中、何度か留置場から出てきたと思わしき、手錠腰縄姿の凶暴そうな女性とすれ違う。
近年、男性の犯罪率が大幅に下り、かわりに若い女性の犯罪率が膨れ上がり、婦警の涼子に対する厳しい態度もその影響であった。
ある部屋の前につれてこられる涼子、腰縄を持つ婦警が鍵を開けて扉を開き、中に入れられる。
部屋の中に入れられた後、手錠と腰縄を外される涼子。
部屋の中には壁際に2つの長椅子、さらにトイレと思わしき扉がある。
長椅子にはチェックのミニスカートを履いた美少女が腰かけていた。
少女の両手には手錠をかけられている。
少女が見守る中、涼子の手錠の鎖を掴む婦警。
婦警「あなたは、民間女子刑務所に送られることになったわ。刑務官が車でこの部屋で待機していなさい」
涼子「はい…」
手錠と腰縄を外された後、腰縄の付いていない別の手錠を涼子にかけ、部屋の外に出る婦警。
おもむろに少女が立ち上がり、手錠を気にしている涼子に近づく。
少女の名は永雪華々美。両親を強盗に目の前で殺された後、スリで生計を立てながら復讐の機会を伺っていたところを逮捕されてしまったのだ。
華々美「ねぇ、おばさんは何をしたの?」
華々美を見て驚愕の表情を浮かべる涼子。
涼子「お、おば…」
華々美「あたしはスリで捕まっちゃたんだけど…おばさんもそんな感じ?」
両手を握り悔しさをあらわにする涼子。
涼子「こ、この…ちょっとそこに直りなさい!」
涼子の気迫に押されて、思わず座ってしまう華々美と夢乃。
涼子「そもそも年上だと思ってるならせめて敬語を使いなさい! 大体、何なの、その格好!」

一時間ほどして婦警と刑務官らしき少女が入ってくる。
説教をしている涼子とされている華々美を見て唖然とする二人。
婦警「な、何をしているの?」
婦警たちの方を見る涼子と華々美。
涼子「この小娘が私をおばさん呼ばわりしたんです!」
華々美「このおばさんが怒鳴り散らしてくるんです!」
婦警「まぁ、そんなことどうでもいいわ」
新米刑務官を紹介する婦警。
婦警「彼女はお前たちがこれからお世話になる民間女子刑務所の刑務官よ」
新米刑務官「あなた達の護送が初仕事の新米です。よろしくお願いします」
涼子と華々美に敬礼する新米刑務官。
涼子「こ、こちらこそよろしくお願いします」
華々美「よろしくー」
慌てて深くお辞儀をする涼子と手錠をかけられた手を上げる華々美。
華々美を見て怒りを見せる涼子。
涼子「こら! そうじゃないでしょ!」
あきれた様子を見せる婦警と苦笑いする新米刑務官。
新米刑務官「じゃあ、連行しますね」

警察署の中から数珠つなぎにされた涼子と華々美が現れる。
縄の先を新米刑務官に持たれ、車に乗せられ、並んで椅子に座る二人。
新米刑務官も二人がよく見えるように向かいの席に座る。
新米刑務官「じゃあ、」

涼子、華々美「大丈夫?」
心配そうに結奈を見る4人。
結奈「だ、大丈夫です…」
体制を直し、車に乗り込む他の女囚たちともに車の中に乗り込み、両脇の席に並んで座る涼子達。
新米刑務官「では、これよりお前たちを民間女子刑務所に護送します」
向かいの席に新米刑務官が座った後、走りだす護送車。
新米刑務官「えっと。お前たちの名前と罪状を教えなさい」
ポケットからペンとメモ帳を取り出す新米刑務官を見て呆気にとられる涼子達。
涼子「え? ここでですか?」
新米刑務官「裁判もなしにいきなり送られるからね。手続きは護送車の中で済ませるの」
華々美に手を向ける新米刑務官。
永雪華々美「永雪華々美よ。罪状はスリ。100人斬りでちょっとは有名なんだから」
手帳にメモをする新米刑務官。
新米刑務官「私は名前と罪状を聞いたの。余計なことは答えなくてよろしい」
華々美「はーい」
新米刑務官「ほら、早く、次」
他3人も次々と名乗り、罪名を告げる。笑顔で結奈を見る華々美。
華々美「結奈ちゃん、っていうんだ。よろしくね!」
恥ずかしそうに顔を背ける結奈。
新米刑務官「こら、そこ。他の女囚が嫌がるようなことしない」
不機嫌そうな態度をとる華々美。
華々美「はーい」

少しして民間女子刑務所の敷地にたどり着く。
都心から少しだけ離れた場所にあり、敷地の面積に対して、建物が小さく、まだ建設途中のように見える。
護送車から降ろされ、数珠つなぎのまま、刑務所の中まで歩かされる涼子達。
刑務所の中ではスーツを着た美しい女が待ち受けていた。この刑務所の最高責任者である。
挑発的なポーズをとる最高責任者の前に横一列に並ばされる涼子達。
責任者「ようこそ。犯罪者ども。私はこの刑務所の最高責任者よ。お前たちに名乗る名前は持ち合わせてないけどね」
新米刑務官「早速ですが、あなた達の名前と罪状を教えてください」
呆気にとられた表情を見せる涼子。
涼子「え? ここで聞くんですか?」
新米刑務官「うちの責任者に言われたんです。早く罪を償えるように出来ることは早くにやっておけって、じゃあ、そちらの女の子から」
胸ポケットからペンとメモ帳を取り出し、華々美の方を見る新米刑務官。
華々美「永雪華々美よ、罪状は窃盗。100人斬りでちょっとは名が知られてるんだから」
新米刑務官「永雪華々美さん…罪状は窃盗、と。では次の方」
涼子「門原涼子です。罪状は殺人未遂」
涼子を見て驚き、距離を取ろうとする華々美。
華々美「怖! 何々? 男女関係のもつれ? ねぇ、もつれ?」
涼子「うるさいわねぇ」
メモをとる新米刑務官。
新米刑務官「門原涼子さん…罪状は殺人未遂…」
新米刑務官を見て引き気味の表情を見せる華々美。
華々美「え?」

服役編へ続く…

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