Oct17th

特別企画作品(仮)

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私の名は西城月夜。名門、西城家の一人娘。
本来なら今の服装で学校に向かっているところなのだが、訳あって今は廊下を歩いている。
いや、歩かされているのだ。
腰にきつく巻かれた縄、そこから延びた先っぽを持つ美人だけど、厳しそうな婦警さん。
さらに私の両手には黒い手錠によってきつく拘束されて、その鎖も腰の縄によって結わえられている。
少しでも足を止めようものなら、厳しく歩くように促される。
そんなこんなで奥の一室に辿り着く。
中から先客と思わしき若い女性と別の婦警さんが出てくる。
格好は私と同じ。
一瞬、お互いに立ち止まって顔を見合わせるが、すぐに婦警さんに促される。
婦警さん「失礼します、さぁ、入りなさい」
私の縄を握る婦警さんが再び部屋の扉を開け、私を部屋へと入れる。

・・・
部屋の中には婦警さんに勝るとも劣らない二人の美女が待っていた。
年齢は正面の席に座っている一人が20代後半から30代前半といったところ、その横に座っているもう一人は下手すれば10代に見える。
20代らしき方、机の上に置かれたプレートには「氷沢」と書かれていた。
私が彼女を見ていると、婦警さんが手錠を持ち上げる。
油断していた私は驚いてしまう。
その隙に手錠を外す婦警さん。
先ほどまできつくかけられていたので、痕がしっかりと残っている。
婦警さんは無理やり手首をさすろうとした私を座らせ、私の腰に巻かれた縄を椅子に括り付ける。
検事さん「あなたの取り調べを担当することになった氷沢涼子です。よろしく」
机の上にある紙を手に取る検事さん。
検事さん「西条月夜さん。罪状は窃盗罪であっていますか?」
私「いいえ。慈善行為ですわ」
私の答えに何故かキョトンとしてしまう3人。
検事さん「えっと。あなたは大富豪の角島山豪傑氏の自宅から宝石等を盗み出したのは間違いないですね?」
私「ええ。盗んだ後、貧しい人たちにこっそりとプレゼントしましたわ。それが何か問題でも?」
再びキョトンとする3人。
検事さん「念のため確認しますが・・・他人の家から物を盗んだら犯罪になるのは知ってますよね?」
私「ええ。でも、恵まれない人たちに分け与えたら無罪になるんでしょう?」
今度はキョトンとするどころか、動揺を見せる。
私「あら? 私、何かおかしいことを言ったかしら?」
検事さん「と、とにかく今日の取り調べは一旦終わります」
私「あら、まだ10分もたってないのに・・・まぁ、いいですわ」
婦警さんに立たされる私。
再び手錠をかけられ、部屋から出される。

・・・
帰りの護送車の中・・・
婦警さん「ねぇ。今日行ってた話、あなたどこで聞いたの?」
護送中の私語が厳禁だと言われたので、思わず無視するようにだまりこけてしまう私。
はっとした表情を見せる婦警さん。
婦警さん「特別に私語を許可するわ」
私「お姉さまが持っていた本ですわ。随分と薄かったのだけれど、とても参考になりましたわ」
呆れかえる婦警・・・
私「何ですか? その顔は?」
婦警さんは私から目を背ける・・・

・・・
留置場の牢屋の前に着いた私は腰縄を解かれ、手錠を外された後、牢屋の中に入れられる。
牢屋の中で正座する私・・・

・・・
きっかけはお姉さまが隠し持っていた薄い本。
本の主人公に憧れた私はお父様の知人の中でも特に裕福な方に狙いを定める。
元々、運動に自信のあった私は誰の目にも止まることなく、無防備にさらされた宝石やアクセサリーを次々と盗んでいった。
盗んだ物は全てお金がなくて困っている友人やクラスメイト、時にはただ目に入った人たちにすべてあげた。
そんな私にも年貢の納め時が来たのが三日前の朝。
いつも通り、制服に身を包んで学校に行こうとしたら、目の前には刑事さんとお巡りさんが。
昨夜、盗んだ物を置いていく私の顔を見られていた。
私は抵抗することなく、堅く冷たい手錠によって両手の自由を奪われた。
連行される車の中で、本の最後に見たページが脳裏をよぎる・・・
これこそが私の理想・・・だったのだけれど、もう少し若い人が良かったと感じる。

・・・
翌日・・・
昨日に続き、取り調べのために牢屋の外に出される。
手錠で両手を戒められ、腰に縄を巻かれる。
慣れたとはいえ、一々両手の自由を奪われるのも少し面倒になってくる。
かけられた手錠を強調するように拳を握り、私は歩き出す。
両手は下ろしてもよかったのだが、こちらの方が落ち着く。
私と同じような姿で歩かされる他の女性とすれ違うこともあったが、今日は誰ともすれ違わず、車へと乗せられる。
手錠がかけられた両手を膝の上に乗せ、窓から外を眺める。
私と同じ制服を着て自由に学校に向かう少女たちを見かける。
何度も見た光景だ。
私「皆さん・・・お元気そう・・・」
少女たちの中にはかつて私が盗んだものを差し上げた人の姿もあった。
そんなこんなで再び検察に辿り着き、検事さんの元へと歩かされる。
部屋に入り、昨日と同じように手錠を外され、検事さんの前に座る。
検事さん「さて、昨日の続きだけど。あなたが無罪になるっていってた根拠を見つけたわ」
そういって姉が持っていた本を机の上に載せる検事さん。
私「そうですわ。この本を見て他の人たちを助けようと思いましたの」
検事さん「この本の最後は確かに無罪になってたわ。でも、現実はそんなに甘くないの」
私「ええ。逮捕されたときは、刑事さんとの運命の出会いを期待していたのだけど、ちょっと年の差が・・・」
検事さん「え? そっち?」
私「確かにあの時は現実は甘くないって知りましたわ・・・」
悲しげな顔をする検事さん。
私「どうかしましたか?」
検事さん「い、いえ、何でも。取りあえずこの話は一旦置いといて」
私は犯行の様子を一つ一つ丁寧に驚いてみせる検事さんをよそに事細かに話す。
検事さん「えーと。確かにこの本の通りのこともあるけど、運動がちょっと得意なくらいで出来る事なの?」
立ち上げる婦警さん
婦警さん「検事。そろそろ時間ですので・・・」
検事さん「え? あ、はい。じゃあ、続きは明日で・・・」
私を立ち上がらせ、再び手錠をかける婦警さん。
私は机の上に置いてある本を見る。
検事さん「ん。何か?」
私「あの、その本、持ち帰っても・・・」
検事さん「あ、これは証拠だから駄目です」
私「はい。申し訳ありません」
婦警さんに腰縄の先を持たれ、部屋を後にする私・・・

・・・
3回目の検事調べの日・・・
今回は違う婦警さんがやってくる。
婦警「えっと。今日は私が護送を担当します」
とても若く、新人さんのようだ。
私は手錠をかけてもらうため、いつも通り両手を差し出す。
婦警「ん?」
私「ん?」
婦警「どうしたの?」
私「護送するのなら手錠をかけて、腰に縄を巻くのですわ」
婦警「あ。そうでしたね」
私の左手に手錠の輪を嵌める新米婦警さん、次に腰に縄を巻く。
婦警「さ。行きましょう!」
私「あの。手錠は両手にかけるものですわ」
婦警「え? は! す、すみません・・・」
右手にも手錠の輪がはかかり、ようやく罪人として拘束された私は歩かされる。
いや、婦警さんを歩かせている。
婦警さんの歩調が合わないようで、頻繁に縄を引っ張られる。
仕方がなく、婦警さんに合わせてゆっくりと歩くことにする・・・
ようやく外に止めらていた車に乗せられる私。
隣に婦警さんが座る。

(続)

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  • 状況がわからんし完結させてくれよな -- 名無し? 2017-03-11 (土) 23:49:27
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